有料老人ホームの面接では、採用担当者に「この人にぜひ当施設で働いてほしい」と思わせるアピールが重要になる。 そのためには、ありきたりの自己紹介ではなく、その施設に特化したアピールポイントを準備する必要がある。

どの施設でも使えるような一般的なアピールポイントを準備した場合、多くの応募者と面接を行う採用担当者の印象に残りにくい。そのため、なぜその特定の有料老人ホームで働きたいのかを明確に伝えられるかが重要となる。採用担当者の印象に残るためには、事前にその施設の特色を入念に調べることが不可欠だ。施設のWebサイトや求人情報、パンフレットなどを参考に、施設の理念や取り組みを理解しよう。「地域密着型の介護を目指している」「認知症ケアに力を入れている」「リハビリテーションに特化したプログラムを提供している」など、一つひとつの施設で力を入れている点は異なる。

面接では、事前に調べた施設の特色を具体的に挙げ、「◯◯という取り組み（例：地域交流イベントの開催、最新の介護機器の導入、独自の認知症ケアプログラム）に大変共感し、自分の介護スキルを活かして入居者の皆様を支援したいと思いました」というように、熱意をもって伝えることが効果的である。

介護の仕事に対する情熱と、その施設で働くことへの強い意志を示すことができれば、採用担当者に好印象を与え、内定獲得の可能性を高めることができるだろう。 自分の経験やスキルと、施設の理念や特色を結びつけて話すことで、採用担当者はその人を採用した結果施設がどのように良くなるのかをイメージしやすくなるのだ。